親知らず

親知らずが生える時期

親知らずが生える時期

親知らずとは、一番奥の歯のさらに奥に生えてくる歯です。昔の人間の祖先は顎が大きくまっすぐ生えていましたが、現代人は顎が小さくなり歯が生えるスペースを無くし横に生えてくるようになりました。使わずにただ横に生えているだけで汚れをため込み膿んでくることもありますので、現代人は抜歯を行う歯となっています。

だいたい方は、高校生〜成人にかけて生えてきます。スペースがないところに無理矢理生えて横に押してくるため、歯並びが悪くなることがあります。

親知らずの痛みの原因

生えてくる際に痛みを伴うことはほとんどありません。汚れがたまり、膿んできたときに初めて痛みを感じます。親知らず自体が痛むのではなく、ブラシが届かない部分の歯肉の炎症により痛むことが多いです。具体的な症状は下記になります。

  • 痛み・腫れ
  • 頭痛・肩こり
  • 歯並びが崩れる
  • 痛みはないが違和感やムズムズ感がある

生え方による抜歯の難易度

まっすぐに生えている場合

まっすぐに生えている

【 抜歯の難易度 】低
【 抜歯にかかる時間 】約15分~30分程度

横向きに生えている

横向きに生えている

【 抜歯の難易度 】中
【 抜歯にかかる時間 】約45分程度

完全に埋まっている

完全に埋まっている

【 抜歯の難易度 】高
【 抜歯にかかる時間 】約60分

親知らずは必ず抜歯するべき?

抜歯をお勧めするケース

横向きに生えていて、歯の頭の一部分だけ出ている場合は抜歯の適応です。完全に埋まっている場合は抜く必要はないと考えております。ただ、一見外に出ていなくても歯周ポケットを介してお口の中と交通していることもあります。この場合はブラッシングをしてもどんどん汚れが溜まりますので抜歯が必要となります。まっすぐ生えていても歯ぎしりなどをした場合に変なあたり方や顎関節に負担がかかりそうな場合は抜歯をお勧めすることもあります。あとは矯正治療を行う際に歯を動かすのに邪魔になってしまう場合。

抜歯しなくて良いケース

完全に埋まっていて外との交通が見られない場合、真っ直ぐに生えていて歯ブラシでしっかり磨ける場合は必ずしも抜歯が必要ではありません。

抜歯後の注意点

  • 口を強くゆすがない
  • 飲酒・喫煙は控えること
  • 処方されたお薬は指示された通りに服用していただく
  • 日に日に傷がよくならない感覚がある時にはご相談ください

抜歯の流れ

伝達麻酔から歯茎の切開、歯冠分割して抜歯、その後縫合します。最初の2~3日が腫れのピークでそこから1週間ほどかけて徐々にひいていきます。